DAO Sign 操作マニュアル & サービス紹介
2026年9月版(複数文書まとめ送信・まとめて署名・お知らせ/メンテナンス予定機能対応)。実際の画面キャプチャ(テスト用ダミー契約書を使用)を使って、送信者・署名者・管理者それぞれの操作方法と、DAO Signの特長をまとめています。
1. DAO Signとは
DAO Signは、契約書をオンラインで送り、相手に電子署名してもらえるサービスです。株式会社DAOが運営しています。
紙のように印刷・郵送・押印・保管の手間がかかりません。さらに、後から「本当にこの内容で合意したのか」「いつ誰が署名したのか」を客観的に証明できます。
2026年9月の更新で、同じ相手に送る複数の契約書を1回の操作・1通の案内メールでまとめて送信・まとめて署名できるようになりました(4章・5章参照)。
2. DAO Signの仕組み(知っておくと安心なこと)
2.1 電子署名法に対応した三段階の本人確認
契約書の内容に応じて、署名者に求める本人確認の強さを自動で切り替えます。一般的な契約はメールに届くリンクを開くだけ、金銭のやり取りを伴う契約はそれに加えてSMSの認証コード、雇用契約はさらに本人確認書類の提示まで求める、という3段階です(電子署名法に対応するための仕組みです)。
2.2 ブロックチェーンによる改ざん耐性の付与
全員の署名が完了すると、文書の「指紋」にあたる短いデータを、誰にも書き換えられない外部の公開台帳(ブロックチェーン基盤Arweave)に記録します。これにより、後から文書が1文字でも書き換えられていれば検出できます。算出方法は公開されているため、DAO Signの運営者を信用しなくても、契約当事者自身で検証できます(7章参照)。
2.3 電子帳簿保存法に対応した長期保存
締結済み文書は、締結日から7年間、システム上で削除できない設定で保存されます。
2.4 複数文書のまとめ送信・まとめて署名(2026年9月〜)
同じ相手に送る複数の契約書(例:業務委託契約書+秘密保持契約書)は、1回の送信操作・1通の案内メールにまとめられます。相手方は届いたメール1通の中の文書タブを切り替えて内容を確認し、全件の確認が済んだら「まとめて署名する」で一度に署名できます(4章・5章参照)。
2.5 労務・契約実務に即した自動チェック機能
- 契約金額や地域から算出した実質時給が、都道府県別の最低賃金を下回っていないかのチェック
- 署名者が18歳未満・外国人留学生等に該当する可能性がある場合の労務上の注意喚起
- 業務委託契約でありながら、実態として雇用契約(偽装請負)と疑われる条項の検出
- フリーランス保護新法が定める報酬支払期日(60日ルール)に抵触する条項の検証
2.6 利用者管理・監査対応
v0.5(2026年9月)より、DAO Signへのアクセスは管理者承認制です。利用申請・承認のワークフローと、IPアドレス・地域情報を含むセキュリティ監査ログにより、利用状況を統制できます。
3. ご利用開始まで
3.1 ログイン
GoogleまたはDiscordアカウントによるOAuthログインでアクセスします。
3.2 利用申請と承認
初めてログインした方は、この時点では文書の作成・閲覧などの機能は利用できません。案内に従って「DAO Signを使いたい」を押すと、管理者宛に利用申請の通知メールが送信され、承認後に全機能が利用可能になります。
4. 送信者向け操作マニュアル
4.1 マイページ:契約主体(発行元法人)の管理
「契約主体」とは、この契約を結ぶ自社側の名義(会社名・団体名)のことです。文書を送信する際、「どの法人・団体の名義で契約するか」を選択します。マイページから契約主体を自由に登録・編集・削除できます(送信済みの文書に記載された契約主体名は、証明書としての性質上、後から変更されません。8章のFAQも参照)。

4.2 文書の新規作成(複数文書をまとめて送信)
ダッシュボードから「新規文書を送信」を選ぶと、①添付 → ②契約主体・種別 → ③基本情報 → ④宛先・署名者 → ⑤配置 → ⑥確認して送信、の6ステップのウィザードが開きます。同じ相手に送る契約書が複数ある場合は「契約書を追加」で続けて添付でき、添付した契約書ごとにタブが並びます。ステップ②〜⑤は文書タブを切り替えながら1件ずつ内容を入力していく形になります。

②契約主体・種別・カテゴリと③文書タイトル・取引先・金額等は文書タブごとに入力します(AIがPDFを読み取り、文書種別・カテゴリ・タイトル案を自動入力するので、内容を確認・修正してください)。
④宛先・署名者では、まず署名者(1人でも複数人でも可)を入力します。「全ての契約書で同じ宛先・署名者を使う(おすすめ)」にチェックを入れると、ここで入力した宛先・署名者がそのまま全ての文書に適用され、文書ごとに入力し直す必要がありません。相手方ごとに送り先を変えたい場合は「契約書ごとに個別に設定する」に切り替えてください。

⑤配置では、相手に記入・確認してもらう欄(押印・日付・自由入力のテキスト・チェックボックス)を、PDF上の該当位置にドラッグして置いていきます。「自社側」「相手方」のタブを切り替えると、どちらが記入する欄かを分けて配置できます。この配置作業は文書タブ(添付した契約書)ごとに必要です。

⑥確認して送信では、まとめた文書の一覧と送信先が最終確認できます。「2件の契約書を、1通の案内メールでまとめて送信します」のように、何件の文書が1通のメールにまとめられるかが明示されます。内容に問題なければ送信し、相手方には1通の案内メールが届きます。

4.3 テンプレート集の活用
業務委託契約書、秘密保持契約書など、よく使う契約書のひな形を用意しています。

4.4 ダッシュボードでの進捗確認
送信済み文書ごとの状況(未署名・一部署名済み・締結完了)を一覧で確認でき、リマインドメールも再送できます。

4.5 文書詳細・締結後の対応
署名者ごとの署名状況、署名イベントの履歴、ブロックチェーンへの記録状況を確認でき、締結証明付きの最終PDFをダウンロードできます。複数の文書を1通のメールでまとめて送った束のことを、DAO Signでは「封筒」と呼びます。複数文書をまとめて送信した場合、詳細画面にも文書タブが表示され、「封筒の概要」タブからまとめて送った文書全体の状況(何件中何件が締結済みか)を一覧で確認できます。


4.6 取引先・署名者の管理
よくやり取りする相手先の情報を登録しておくと、次回以降の文書作成が楽になります。複数の署名者を「宛先グループ」としてまとめて登録しておくと、新規作成画面でグループを選ぶだけでメンバー全員を宛先に追加できます(宛先グループは自分専用で、他の送信者からは見えません)。

5. 署名者向け操作マニュアル
署名を依頼された方は、DAO Signのアカウントを新たに作る必要はありません。
- 送信者から届いた「署名依頼」メール内のURLにアクセスします。
- 1通の案内メールに複数の契約書がまとめられている場合は、画面上部の文書タブを切り替えて、契約書ごとに内容を確認します。
- 契約の内容に応じて、必要な本人確認(メールリンク認証など)を行います。「アクセスコード」が必要な文書では、署名依頼メールとは別のメール(件名「【DAO Sign】…のアクセスコード」)でコードが届きますので、署名画面でそのコードを入力してください。
- 内容に同意する場合は、同意のチェックボックスにチェックを入れます(1件ずつでも、まとめてでも構いません)。
- すべての契約書の確認・記入・同意チェックが済んだら、画面下部の「まとめて署名する」を押すと、一度の操作で全件に署名できます。

すべての文書の署名が完了すると、送信者・署名者双方に締結完了の通知メールが届き、画面にも「すべての書類の対応が完了しました」と表示されます。各文書タブから、締結済みPDFのダウンロードもできます。

6. 管理者向け操作マニュアル
6.1 利用申請の承認・却下
保留中の利用申請一覧を確認し、承認または却下を行います。結果は申請者へ自動的にメール通知されます。

6.2 セキュリティログ/オンチェーン稼働状況の確認
ログインの成功・失敗、IPアドレスや地域情報を含む操作履歴の監査と、ブロックチェーンへの書き込み状況を確認できます。

6.3 お知らせ管理
ダッシュボードの「お知らせ」欄に表示するタイトル・本文を作成できます。本番デプロイ時には、そのデプロイの元になったコミット内容から新規お知らせが自動投稿されるため、日々のリリース内容も自動的にお知らせ欄に反映されます。

6.4 メンテナンスモード・メンテナンス予定
「メンテナンスモード」をONにすると、管理者以外のユーザーはログイン・利用ができなくなり、案内ページが表示されます。署名者側の本人確認・署名画面(/sign/…)や検証ページ(/verify)には影響しません。

この画面の「メンテナンス予定(事前告知)」から、メンテナンスの開始日時・終了日時をあらかじめ設定できます。予定を保存すると、その日時範囲を明記した赤字のお知らせが自動的に全ユーザーへ投稿され、事前に周知されます。設定した時間帯になると、メンテナンスモードを手動でONにしなくても自動的にログイン・利用ができない状態に切り替わり、案内画面には設定した具体的な開始〜終了時刻が表示されます。
7. 内容確認・検証機能(改ざんチェック)
手元にある契約書PDFをアップロードするだけで、DAO Signに記録されている内容・署名履歴と一致するかを、DAO Signのアカウントを持たない第三者でも独立して確認できます。ハッシュの算出方法は公開仕様のため、DAO Signの運営者を信用しなくても検証が成立します。

8. よくある質問・注意事項
署名を依頼された方向け
Q. 署名依頼メールが届きません。
A. 迷惑メールフォルダをご確認ください。それでも見当たらない場合は、送信者にダッシュボードからのリマインド再送を依頼してください。
Q. アクセスコードが届きません。
A. アクセスコードは、署名依頼メールとは別のメール(件名「【DAO Sign】文書名 のアクセスコード」)でお送りしています。迷惑メールフォルダをご確認ください。署名の順番が決まっている文書では、前の方の署名が終わってから、ご自身の番になった時点で届きます。それでも届かない場合は、送信元に直接ご連絡ください。
Q. 締結後の文書詳細にある「ブロックチェーン記録を確認」リンクを開いたら「ページが見つかりません」と表示されました。
A. 記録自体は完了していますが、外部の公開台帳(Arweave)への反映に数分〜数十分ほどかかることがあるための一時的な現象です。時間を置いてから再度リンクを開いてください。
Q. 複数の契約書をまとめて送ったのに、1件だけ確認・署名を先に済ませることはできますか?
A. できます。文書タブごとに個別に確認・同意チェックを進められます。ただし実際に署名が確定するのは、全件の確認・同意チェックが済んだ状態で「まとめて署名する」を押したタイミングです。
文書を送る方向け
Q. 自分がDAO Signを使って文書を送りたい場合は?
A. まずGoogleまたはDiscordアカウントでログインし、案内に従って利用申請を行ってください。管理者の承認後、送信者としての全機能が利用可能になります。
Q. アクセスコードを自分で相手に伝える必要はありますか?
A. 不要です(2026年10月17日以降に作成した文書)。アクセスコードを設定した署名者には、DAO Signから署名依頼メールとは別のメールで自動的にコードが届きます。まとめ送信(封筒)の場合も同様です。なお、それ以前に作成した文書は、従来どおり送信者が電話・対面などの別の方法でコードをお伝えください。
Q. 一度登録した契約主体(発行元法人)を後から変更できますか?
A. マイページから編集・削除が可能です。ただし、既に送信済みの文書に記載された契約主体名は、証明書としての性質上、遡って変更されません。
料金・契約について
Q. 有償プランを契約期間の途中で変更(アップグレード・ダウングレード)すると、料金はどうなりますか?
A. 変更したその場から新しいプランの内容がすぐにご利用いただけます。料金は日割り計算され、差額は次回のご請求にまとめて反映されます。変更した瞬間に別途追加請求が発生することはありません。
Q. 有償プランを解約したい場合は?
A. 「プラン・お支払い」ページの「お支払い方法・請求書を管理する」から、お支払い管理画面に進んで解約できます。解約後も現在の請求期間の終了まではそのままプランの内容をご利用いただけ、次回更新日から自動的に無償プラン(FREE)に切り替わります。解約によって送信済み・締結済みの文書が削除されることはありません。
Q. 有償プランからFREEプランに戻すことはできますか?
A. FREEプランへのダウングレードは自動では行えず、管理者へのお問い合わせが必要です(上記の「解約」による自動切り替えは可能です)。有償プラン同士(スタンダード⇔ビジネス)の変更であれば、「プラン・お支払い」ページからいつでも即時に行えます。